子どもを惹きつけるネタは、朝の会や帰りの会、次の活動への導入など、場面を切り替えたいときに役立つでしょう。手遊び歌やマジック、クイズなどいろいろなジャンルのレパートリーをもっておけば、子どもの注目を集めることができるかもしれません。今回は、保育で活躍する子どもを惹きつけるネタを、ポイントとあわせて紹介します。
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■目次
子どもを惹きつけるネタとは?
日々の保育のなかで、静かにお話を聞く雰囲気にしたいけれど、どうしたらよいのかわからないなど悩む先生もいるかもしれません。
特に、新しい活動を始めたいときや場面を切り替えたいときなど、子どもの意識を自分に向けたい場合はさまざまありますよね。
そのときに活躍するのが、手遊び歌などの簡単なネタです。
短い時間で子どもたちのワクワク感や好奇心を刺激できるので、朝の会や帰りの会の始めに適しているでしょう。
マジックは比較的用意しやすい材料でできるため、先生も演じやすく、繰り返し披露できるので子どもの視線を集めやすいかもしれません。
また、クイズや手遊び歌は特別道具などが必要ないため、覚えておけば保育活動の導入や切り替えなどさまざまなシーンで応用できそうです。
レパートリーとしてネタをいくつかもっておくと、子どもの注目を集める際に役立つかもしれませんね。
今回は、子どもたちを惹きつけるネタを、演じるときのポイントとともに紹介します。
子どもの興味を惹きつけるためのポイント
子どもを惹きつけるためには、どのようなポイントを意識するとよいのでしょうか。
先生が楽しそうに行う
手遊び歌やマジックをする際に、先生自身が楽しそうに演じてみましょう。
子どもたちの注目が集まらないと、先生自身、不安になったり無理に大きな声を出したりしてしまうかもしれません。そんな姿を見て、子どもたちも落ち着きがなくなってしまうことが考えられます。
先生が心から楽しそうに手遊び歌を歌ったりマジックを披露したりすれば、子どもも「先生がしている楽しそうなことはなんだろう?」と興味を示すようになるかもしれません。
笑顔で明るい声を意識しながら、「先生こんなに楽しいことをしているから、みんなに見てほしいな」という空気を作って演じることが大切なポイントです。
子どもたちの名前を呼ぶ
子どもの名前を呼んで、関心を惹いてみましょう。
たとえば、手遊び歌のなかに名前を入れて替え歌にしたり、クイズのネタの一つとして子どもに関連する問題を作ったりします。
手遊び歌やクイズのなかで自分の名前が出てくれば、みんなに見てもらっているという気持ちになって、より集中して意識を向けてくれるかもしれません。
たくさんの子どもたちの名前を呼んでいけば、「僕の名前はいつ出てくるかな」とワクワクした気持ちが芽生えそうですね。
子どもを惹きつけるネタ:手遊び歌
ここからは、実際に保育の場面で活用できるネタを紹介します。
まずは、子どもを惹きつける手遊び歌から見ていきましょう。
とけいのうた
「こちこち」「かっちん」など、リズム感のよい言葉が並ぶので、子どもたちも面白がって聞いてくれるでしょう。
「こどものはり」「おとなのはり」のところを、子どもの名前と先生の名前にアレンジして歌ってみるのもよいですね。
さようならというフレーズもあるので、帰りの会の導入などにぴったりかもしれません。
まあるいたまご
「ここにまあるいたまごがあるよ。中から何か出てくるみたい!」と声をかけて手遊び歌を始めてみましょう。そうすることで、「何がでてくるのかな」と子どもたちの興味を惹きつけられるかもしれません。
たまごの中からでてくるひよこやかいじゅうを、子どもの名前にアレンジして、好きなポーズをとってもらうのも面白そうですね。
こぶたさんのおうち
風が吹くときの手の動きや「ひゅー」「じゃー」と言ったフレーズがコミカルな手遊び歌です。
「こぶたさんが家を建てたんだけど、なんだかすぐ壊れちゃいそうなんだって。なんでかな。」などと声をかけて歌い始めてみましょう。
こぶたが家を建てていくストーリで歌が進んでいくので、次の展開を期待するドキドキ感を引き出すことができそうですね。
子どもを惹きつけるネタ:クイズ
次は、子どもを惹きつけるクイズのネタを紹介します。
シルエットクイズ
年齢が低いクラスで行う場合は、三角や丸、四角など、わかりやすく見慣れている形のものをお題にするとよいでしょう。
形がシンプルである分、子どもたちが想像力を働かせてさまざまな答えを出してくれるかもしれません。
動物や食べ物など特徴的な形をしているものをお題にすれば、「これ見たことあるけど、なんだっけ?」など子どもたちの興味を惹くことができそうですね。 (詳しい作り方はこちら)
〇✕クイズ
園生活に関することや、その日に起こった出来事などを振り返る〇✕クイズをしてみましょう。また、食べ物に関する問題を出して、給食の時間の導入にするのもよいですね。
【お題の例】
- 「今日の〇〇作りで使った絵の具の色は、赤色である」
- 「今日の鬼ごっこで最初に鬼になったのは〇〇くんである」
- 「今日の給食のメニューはシチューである」
- 「今日は〇〇ちゃんのお誕生日である」
惹きつけるためのポイントとして、子どもに関連する問題を出してみるのもおもしろいかもしれません。
はじめはみんなが答えられるような簡単なお題にして、徐々に難易度を上げていけば、クイズに夢中になってくれそうですね。
私は誰でしょうクイズ
準備いらずで楽しめる私は誰でしょうクイズをやってみましょう。「みんな、先生がだれになりきっているか当ててみて」と声掛けをして、ワクワク感を引き出せるとよさそうです。
すぐに答えがわかってしまうと子どもたちの集中力が切れてしまうので、最初は難しいヒントを出して、子どもたちにじっくり考えてもらいましょう。徐々に答えに近づくようなレベルにしていくことがポイントです。
子どもを惹きつけるネタ:マジック
最後に、子どもを惹きつけるマジックのネタを紹介します。
簡単手品5選
身近にある素材を使ってできる簡単なマジックです。一瞬で子どもたちの注目を集めたいときなどに適しているでしょう。
見慣れないマジックを目の当たりにすれば、子どもたちは驚いて「もう一度やって」などと言って興味を示してくれるかもしれませんね。
消えるコインマジック
練習いらずで簡単にできるシンプルな仕掛けのマジックです。
子どもたちにおまじないをかけてもらい、マジックに参加してもらうのもよいでしょう。
物が現れたり消えたりするマジックは繰り返し行いやすいので、子どもたちの興味を惹きつけやすそうですね。(詳しい作り方はこちら)
不思議なペン
ペットボトルやペンなど、用意しやすいものを使い、練習いらずで披露できる簡単なマジックです。
はじめにペンが通らないところをおおげさに見せておけば、そのあとペンが通ったときに「なんで通るの?」と子どもたちの注目を集めやすいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
子どもを惹きつけるネタのバリエーションを増やそう
今回は、保育に役立つ子どもたちを惹きつけるネタについて、手遊び歌やマジックなどを紹介しました。
ネタを披露するときは、先生自身が楽しそうに演じたり子どもたちの名前を呼んだりすると、自然と子どもの意識を集めることができ、興味を惹きやすいでしょう。
次の展開に期待をもてるような手遊び歌を歌ったり、子どもに関連する内容のクイズを出題したりして、「楽しそうだな」「気になるな」という気持ちを引き出せるとよいかもしれません。
子どもを惹きつけるネタをいくつか用意し、保育活動の切り替えや導入の際に役立ててみてくださいね。