保育園で作成する5月のおたよりの書き方に悩む保育士さんもいるでしょう。時候の挨拶を添えた書き出しや、0歳児~5歳児までの子どもの姿を表す文例など、記載する内容はさまざま。項目ごとのポイントを押さえて、保育園の様子が伝わるおたよりを作ってみましょう。今回は、5月のおたより作成に役立つ文例を紹介します。

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■目次
5月のおたよりに書くとよい内容とは?
おたよりの作成は毎月発生する業務であるため、書く内容に悩んでしまう保育士さんもいるでしょう。
5月のおたよりでは、連休明けの子どもたちの姿に触れたり、こどもの日や母の日などの行事の雰囲気を伝えたりするとよいかもしれません。
また、過ごしやすい気候になるので、爽やかな季節感を表現する時候の挨拶などを添えるのもよさそうですね。
では、5月ならではの保育園の様子が伝わるおたよりを作るには、どのようなポイントを押さえておけばよいのでしょうか。
5月のおたよりを書くときのポイント
5月のおたよりを作成するうえで意識したいポイントをまとめました。
5月の行事について触れる
5月には、日本の祝日であるこどもの日や、保護者へ感謝の気持ちを伝える母の日などがあります。これらの行事に関連して行う保育園での活動について、おたよりで触れてみましょう。
春の親子遠足などを計画している場合は、お知らせ欄を設けて伝えてみてもよいですね。
季節感を出す
5月のおたよりでは、時候の挨拶を用いて爽やかな気候で過ごしやすくなったことを表してみましょう。
園庭に咲いている花の種類や開花具合などについて触れると、より季節を感じられるおたよりとなりそうですね。
この時季の子どもの姿に触れる
新年度がスタートして1カ月が経ち、子どもも少しずつ園生活に慣れてくる頃でしょう。
その一方で、ゴールデンウィークが明けて久しぶりの登園を渋るなど、気持ちが不安定になる子どももいるかもしれません。
保護者の不安を軽減できるよう、元気に遊ぶ子どもたちの様子などを伝えるとよいですね。
5月のおたより:書き出しの文例

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保育園で作成する5月のおたよりに活用できる書き出しの文例を紹介します。
書き出しの文例①
5月になり、暖かく感じられる日が増えてきました。
保育園の花壇の花々も、美しく咲き誇っています。
書き出しの文例②
青空が広がる爽やかな季節となりました。
散歩をすると、テントウムシやアリなど子どもの好奇心をくすぐる虫たちとたくさん出会います。
書き出しの文例③
新年度がスタートして、早くも1カ月が経ちました。
子どもたちは近くの公園に出かけると、身近な自然を発見してさまざまなことを学んでいます。
書き出しの文例④
5月5日を前に、園にこいのぼりを飾りました。
風になびく大きなこいを見上げる子どもたちは、こどもの日がやってくるのを待ち望んでいるようです。
書き出しの文例⑤
ひと月前まではどこか緊張した様子だった子どもたち。
今では保育園に来るのが楽しみなようで、毎朝「今日は何する?」と元気な声が響いています。
季節感のある時候の挨拶を用いて、5月の保育園の様子が伝わる書き出しを作成してみましょう。
5月のおたより:子どもの様子を伝える文例

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保育園で作成する5月のおたよりに活用できる、子どもの様子を伝える文例を紹介します。
乳児(0歳児、1歳児、2歳児)の子どもの姿を表す文例
0歳児
慣らし保育が進み、保育園の生活リズムにも少しずつ慣れてきました。
かわいらしい笑顔も多く見られるようになり、毎日楽しそうに遊んでいる0歳児さんです。
1歳児
最初は泣いていた1歳児さんでしたが、新しい保育室の環境にも少しずつ慣れてきたようです。
0歳児のお兄さん・お姉さん的な存在として、たくましさも感じられるようになりました。
2歳児
自分の好きな遊びを見つけて、元気に取り組む姿が見られるようになった2歳児さん。
連休明けのちょっとした変化にも目を配りながら、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。
0歳児、1歳児、2歳児のクラスのおたよりでは、環境が変化したなかで少しずつ保育園に慣れてきた様子などを伝えるとよいでしょう。
幼児(3歳児、4歳児、5歳児)の子どもの姿を表す文例
3歳児
3歳児クラスに進級して戸惑うことの多かった子どもたち。
1カ月経った今では新たな環境にも慣れてきて、「やりたい!」と自ら挑戦する姿も見られるようになりました。
4歳児
ポカポカ陽気に誘われて、天気のよい日は園庭で鬼ごっこ!
「つかまったら鬼だね。」とルールを守りながら、元気いっぱいに遊んでいる4歳児さんです。
5歳児
困っている友だちに「だいじょうぶだよ。」とやさしい声をかける子どもたち。
年下の子どもと仲よく遊ぶ年長さんの姿に成長を感じます。
3歳児、4歳児、5歳児クラスのおたよりでは、子どもたちの発した言葉なども交えながら、元気に遊ぶ姿や進級して少し成長した様子などを伝えてみましょう。
5月のおたより:行事・イベントに関する文例

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続いて、5月のおたよりに活かせる行事やイベントに関する文例を紹介します。
文例①春の遠足
青い空を泳ぐこいのぼりのように元気いっぱいな子どもたち!
もうすぐやってくる春の遠足が楽しみで待ちきれない様子です。
文例②春の運動会
春の運動会へ向けた練習がスタートしました。
天気のよい日には園庭へ出て、元気にかけっこ「よーい、ドン!」
文例③母の日
母の日に向けて、子どもたちからかわいらしい手作りプレゼントを用意しています。
保護者の皆さまは、どんな風に仕上がっているのか楽しみにしていてくださいね。
保護者へ向けて行事の開催をお知らせするとともに、楽しみに待ち望んでいる子どもたちの様子を伝えてみましょう。
5月のおたより:保護者へのお願いに関する文例
続いて、5月のおたよりに活かせる保護者へのお願いに関する文例を紹介します。
文例①
新年度を迎えて1カ月が経ち、お名前が薄れているものも見られます。
靴下や着替えなどお子さまの持ち物すべてに記名がしてあるか、定期的なご確認をお願いします。
文例②
天気のよい日には汗ばむほど暑かったり、一方で風が冷たく感じたりと、不安定な気候が続いています。
子どもが体調を崩さないよう上着を用意するなど、体温調節しやすい衣服の準備をよろしくお願いします。
入園・進級からひと月が経過し、子どもや保護者も保育園に慣れてくる頃でしょう。
改めて気をつけてもらいたいことやお願いしておきたいことなどがあれば、おたよりで周知しておくとよいですね。
5月のおたよりを通して、行事や子どもの様子について伝えよう
今回は、保育園の5月のおたよりについて、作るときのポイントや書き出しの文例などを紹介しました。
5月のおたよりでは、時候の挨拶を用いて爽やかで過ごしやすい季節感を表せる書き出しを意識してみましょう。
また子どもの姿を書くときは、新年度から1カ月が過ぎたことに触れつつ、新たな環境に少しずつ慣れてきた様子などを伝えるとよさそうです。
こどもの日や母の日、親子遠足など保育園でのイベントにも触れながら、5月の保育園の様子が伝わるおたよりを作成できるとよいですね。
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