冬の季節に子どもと楽しめる折り紙製作のレパートリーを探している保育士さんもいるのではないでしょうか。雪だるまやツリーなど、冬のモチーフをいっしょに作ることで、クリスマスやお正月などのイベントに向けて、ワクワク感を味わえるとよいですね。今回は冬をテーマにした折り紙製作のアイデアを紹介します。
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■目次
保育園で冬の折り紙製作を行うねらいとは
子どもといっしょに遊べる折り紙の製作アイデアを知りたい保育さんもいるのではないでしょうか。冬のモチーフを作ることで、子どもが製作を楽しみながら季節を感じられるとよいですね。
保育園で冬をテーマにした折り紙を取り入れるねらいとして、以下の内容が考えられます。
- 冬のモチーフを作ることで、子どもが遊びながら季節を意識できる
- 折り紙を折ることでさまざまな形ができあがることを楽しむ
- 手先の運動能力を促進し、ひとつのことに取り組む集中力を養う
- 折り方の手順を追いながら完成品を想定する力を養う
折り紙は、折り方によっていろいろな形ができるため、興味を持つ子どもは多いのではないでしょうか。
子どもが簡単に折れるものから保育士さんといっしょに作ることができるものまで、さまざまな折り紙の作品を製作し、冬のイメージを膨らませて楽しめるとよいですね。
冬の折り紙製作の導入のポイント
折り紙制作を始める前に、テーマの「冬」について、子どもの意識を向けられるとスムーズに遊びに入りやすいかもしれません。
ここでは、冬の折り紙を楽しむための導入ポイントを整理していきましょう。
- 冬にまつわる絵本を読む
- 冬の季節の歌を歌う
- 子どもに「冬」から連想するものを質問し、やり取りを楽しむ
雪やクリスマスなど冬に関連する絵本を読んだり、歌ったりすることで、季節を楽しむ雰囲気を味わえるとよいですね。
また、導入の際に「雪だるま」や「手袋」「サンタクロース」など冬から連想される物を子どもに聞いてもよいかもしれません。
最後に折り紙で作った冬の代表的なモチーフの作品を見せて「みんなでいっしょに冬を感じる折り紙で遊んでみよう」というように、折り紙製作につなげてみましょう。
【季節のモチーフ編】冬の折り紙製作アイデア
ここからは、冬の季節を感じるモチーフの製作アイデアを紹介します。あったか手袋♪
用意するもの
- 折り紙
- はさみ
製作のポイント
縦半分に切った折り紙は、あらかじめ保育士さんが準備しておきましょう。手袋の親指を作る工程は、子どもだけでは難しいかもしれません。状況に応じて保育士さんがサポートしながら進めましょう。
折り紙の色や大きさを変えて、さまざまな種類の手袋を作ったり、できあがった手袋にクレヨンなどで装飾したりしても楽しいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
かわいいマフラーの雪だるま♪
用意するもの
- 折り紙
製作のポイント
折り戻した箇所の端を折る際は、上手くできない子どもがいるかもしれません。保育士さんが補助をしながら進められるとよいでしょう。
また、雪だるまの顔のパーツは子どもがペンでかくか、あらかじめ保育士さんが折り紙で作ったパーツを用意して、子どもがのりで貼りつけるとよさそうです。
年長さんクラスであれば、アレンジして自分で作った顔のパーツを貼っても楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
キラキラきれい雪の結晶♪
用意するもの
- 折り紙
- はさみ
- 鉛筆
製作のポイント
切り込み線は、子どもが真似して書けるように保育士さんが大きな紙に見本をかくとよいでしょう。はさみを上手く使えない子どもがいる場合は、保育士さんがサポートして進めるとよいですね。
みんなでたくさんの結晶を作り、大きな画用紙に貼りつけて冬の夜空の壁面製作にしてもよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
【クリスマス編】冬の折り紙製作アイデア
ここからは、クリスマスを代表するモチーフの製作アイデアを紹介します。みんな大好きサンタさん♪
用意するもの
- 折り紙
- ペン
製作のポイント
折った部分を差し込む箇所などは、保育士さんが補助をしながら進めるとスムーズに作業ができるでしょう。テープで紐をつけてクリスマスツリーのオーナメントにしてもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
クリスマスのおしゃれリース♪_その①
用意するもの
- 折り紙
- はさみ
- テープ
製作のポイント
半分に切った折り紙は、あらかじめ保育士さんが準備しておくとよいでしょう。リースを差し込む際は力を入れすぎないように、保育士さんが補助しながら進めるとよいかもしれません。
完成したリースには、金や銀の折り紙を貼ったり、細いモールを斜めに巻きつけたり、デコレーションをすると華やかな仕上がりになるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
クリスマスのおしゃれリース♪_その②
用意するもの
- 折り紙
- のり
- リボン
- はさみ
製作のポイント
低年齢クラスで楽しむ場合は、あらかじめ保育士さんが輪を作る折り紙のパーツを準備しておきましょう。折り紙の輪は小さな子どもでも簡単に作れるため、自由にクレヨンなどで装飾して、オリジナリティ溢れるリースを作ることもできますね。
また、画用紙でパーツを作って大きなクリスマスリースをみんなで作っても楽しめるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
クリスマスの象徴クリスマスツリー♪
用意するもの
- 折り紙
- はさみ
製作のポイント
はさみで切り込みを入れる工程は、必要に応じて保育士さんがサポートしながら進めるとよいでしょう。
できあがったツリーには、小さく丸めた綿をつけたり、金色の折り紙を細かくちぎってツリーに散りばめたりすると、華やかな仕上がりになって楽しめるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
リンリンベル♪
用意するもの
- 折り紙
製作のポイント
折り紙の向きを変えたり裏返しにしたりなど、子どもがわかりにくい工程は保育士さんと一つひとつゆっくり進めていけるように、サポートするとよいでしょう。
ベルは、2つで一組になるように少し重ねてホチキスやのりで固定し、リボンをつけるとクリスマスらしさが増して行事の雰囲気を楽しめそうです。テープで紐をつけて、ツリーに飾ってもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
【お正月編】冬の折り紙製作アイデア
ここからは、お正月をテーマにしたモチーフの製作アイデアを紹介します。お正月ならでは!鏡餅♪
用意するもの
- オレンジと茶色の折り紙
製作のポイント
鏡餅の台とお餅を別々作り、最後に組み合わせて完成させます。子どもと作るときは手順がわかるように「最初にお餅をのせる台から作ろうね。」などと声をかけて、どの部分の作業をしているのか、伝えながら進めていくとよいでしょう。
みんなで大きな折り紙や模造紙を使い、巨大な鏡餅を作っても楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
お祝いの門松飾り!
用意するもの
- 折り紙
- 白い用紙
- ペン
製作のポイント
折り紙を裏返したり折り筋をつけて広げたりなど、子どもにとっては少し複雑な工程もあるため、必要に応じて保育士さんが補助しながらいっしょに進めていけるとよいですね。
「賀正」の飾りは、保育士さんが白い用紙をあらかじめ門松に入れるサイズに切っておき、子どもが好きな字を書いてもよいでしょう。自分の名前をひらがなで書いて、画用紙に全員分の門松を貼り、掲示すると面白いかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
みんなで遊べる羽子板♪(0:40~)
用紙するもの
- 折り紙
- 1/4の大きさの折り紙
製作のポイント
動画では、凧や羽子板、扇子の折り方を紹介しています。動画の「0:40」から羽子板の作り方が始まりますので、状況に応じて必要な箇所を確認しましょう。
羽子板は工程がシンプルなため、簡単に作れる子どももいるかもしれません。折り方に慣れたら、さまざまな大きさの羽子板を作ったり、装飾を楽しんだりしてもよいでしょう。
羽子板を知らない子どもがいる場合は、お正月の遊び道具を紹介しながら製作を進めてるとよさそうです。(詳しい作り方はこちら)
保育園で子どもといっしょに冬の折り紙製作を楽しもう
今回は、冬をテーマにした折り紙の製作アイデアを紹介しました。
子どもが簡単に作れるものは、アレンジを加えてさまざまなバリエーションを作れるとよいですね。
また、雪だるまやクリスマスツリーなど子どもがよく知っているものから、リースや羽子板など、普段見ることが少ないものまで、いろいろなものを知る機会にもつながるでしょう。
子どもといっしょに冬の季節を感じながら、折り紙製作を楽しみましょう。