声を出さないで行えるバスレクには、どのようなものがあるでしょうか。アイデアをストックしておけば、保育園や幼稚園の行事でバスに乗っている間も、感染予防をしながら子どもが楽しい時間を過ごすことができそうですね。今回は、遠足などの移動中の車内で使える、声を出さないバスレクのアイデアをまとめました。
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■目次
コロナ禍のバスレクにどんな遊びを取り入れる?
保育園や幼稚園で行うバス遠足の際には、子どもが楽しく過ごせるようなバスレクを用意するでしょう。
その際、風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染が拡大するリスクをおさえるためには、次に挙げるような遊びを取り入れたいですよね。
- 大声を出さない遊び
- 子ども同士の接触がない遊び
今回は、声を出さずに、かつ前後左右に座る子ども同士が接触せずに楽しめるような遊びを紹介します。
その前に、感染拡大防止をしながらバスレクを行う際の注意事項をおさえておきましょう。
声を出さないバスレクを行うときの注意点
バスのなかで声を出さずに遊ぶ際の注意点をまとめました。
密にならないように座る
子ども同士の接触を避けるように、座席を配置しましょう。
可能であれば座席と座席の間に余裕を持たせ、隣同士に座らないようにすると、子ども間での感染を予防できるかもしれません。
あらかじめ子どもと約束をする
遊びに入る前に、声を出さないというルールを子どもに伝えましょう。
点数制の遊びであれば、声を出したらポイントがマイナスになるといったルールを設けてもよいですね。
盛り上がりすぎないように配慮
子どもが興奮して大声を出さないよう、子どもの動きを予測しながら落ち着いて遊べるように工夫しましょう。
例えば、保育士さんがお題を小声で伝えるなどして、子どもが静かに集中できる時間を作るとよいかもしれません。
換気を行う
バスのなかは密閉空間なので、こまめに換気を行うように心掛けましょう。
その際、バスの窓から手や顔を出さないよう子どもと約束を交わし、保育士さんは一人ひとりの行動を注意深く見守ることが大切です。
【なぞなぞ・クイズ編】保育園や幼稚園で楽しめる声を出さないバスレク
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保育園や幼稚園で使えるなぞなぞやクイズのなかから、声を出さないバスレクのアイデアをまとめました。
なぞなぞ大会
用意するもの
- なぞなぞのネタ
- 折り紙(赤、青、黄色など1人複数色)
遊び方
1.保育士さんがなぞなぞを出題します。
2.答えが分かった子どもは、答えに合った色の折り紙を上に挙げます。
3.正解したら次の問題にも参加し、最後まで残った子どもの勝ちです。
ポイント
折り紙の色を使って解答できる問題を用意すると、子どもは声を出さずに遊ぶことができるでしょう。
例えば、「信号で止まれの色は?」など、子どもが簡単に答えられる色が答えとなる問題を出します。
◯かな?✕かな?
用意するもの
- 〇と✕のプラカード
- ◯✕クイズのネタ
遊び方
1.子どもに〇と✕のプラカードを配ります。
2.保育士さんが〇か✕で答えられるクイズを出題します。
3.子どもたちが、問題が正しいと思ったら〇、間違っていると思ったら✕のプラカードを上に掲げます。
4.一番多く正解を答えた子どもが勝ちです。
ポイント
答えが〇または✖になる問題を用意します。
例えば、遠足中の約束ごとや行事にまつわる出題をすると、子どもが楽しく大切なポイントを覚えることができるかもしれません。
プラカードの代わりに、手を使って〇と✖のジェスチャーをして答えてもらってもよいですね。
このシルエットはなあに?
用意するもの
- シルエットクイズのプラカード
遊び方
1.あらかじめ保育士さんがシルエットクイズのプラカードを作っておきます。
2.シルエットのイラストを子どもに見せます。
3.答えが分かった子どもは手を挙げ、名前を呼ばれたら答えを紙に書いて発表します。
4.一番多く正解を答えた子どもが勝ちです。
ポイント
年長児向けの遊びです。
バスの後ろのほうの席に座っている子どもにも見えるよう、シルエットは大きめに製作するとよいかもしれません。
誰の名前かな?
用意するもの
- お題
遊び方
1.保育士さんが子どもの名前の単語を並べ変えて伝えます。
2.元の言葉が自分の名前だと気づいた子どもは手を挙げます。
3.保育士さんが正解を発表します。
ポイント
最初は苗字や名前のみ、慣れてきたらフルネームの単語を使って出題してみましょう。
複数の子どもの名前を混ぜれば、より難易度があがりますよ。
この曲なあに?
用意するもの
- 音源
遊び方
1.子どもに親しみのある音楽を流します。
2答えが分かった子どもは手を挙げ、名前を呼ばれたら答えを紙に書いて声を出さずに発表します。
ポイント
年長児向けのバスレクです。
慣れてきたら、流す曲の長さを短くしたり逆再生したりして、難易度を上げてみましょう。
耳を澄まさないと聞こえないような音量にするなど、工夫しながら楽しんでみてくださいね。
【ゲーム編】保育園や幼稚園で楽しめる声を出さないバスレク
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次に、保育園や幼稚園で使える、声を出さないバスレクのゲームのアイデアを紹介します。
ビンゴ大会
用意するもの
- ビンゴカード(1から9までの数字がランダムに記された台紙×人数分)
- シール(9枚のシールが貼られた台紙)
- 数字カード(1から9まで)
遊び方
1.ビンゴカードとシールを1人1枚ずつ持ちます。
2.保育士さんが数字カードから1枚選んで子どもに見せます。
3.子どもはビンゴカードに記されている同じ数字の場所にシールを貼ります。
4.(2)と(3)を繰り返し、最も早くビンゴカードで3つのシールが直線状に並んだ子どもの勝ちです。
ポイント
1から9までの数字を覚えるきっかけにもなる遊びです。
2回戦では、16までの数字カードを使っても盛り上がりそうですね。
子どもがあらかじめビンゴカードに自分で数字をかけば、より数字に親しめるかもしれません。
なお、数字カードは、後部座席の子どもも確認できる大きさで準備しましょう。
仲間に拍手
遊び方
1.保育士さんが果物や乗り物などテーマを決めて子どもに伝えます。
2.例えば果物がテーマのときは、保育士さんが「りんご」など果物の名前を言ったときだけ子どもはパンパンと手を叩きます。
ポイント
子どもが悩むような出題も織り交ぜてみましょう。
例えば、果物というテーマで「トマト」は手を叩かないことから、トマトは野菜の仲間だと子どもが覚えるきっかけになるかもしれません。
あらかじめさまざまな絵を用意し、紙芝居のように見せながら遊んでもよいでしょう。
ほかにも、保育士さんが話した単語と同じ文字数だけ手を叩くなど、声を出さない代わりに拍手で答える遊びを工夫してみてくださいね。
10秒数え
用意するもの
- ストップウォッチ
遊び方
1.保育士さんが「スタート」の合図でストップウォッチを動かします。
2.10秒が過ぎたと感じた子どもは手を挙げます。
3.10秒に一番近い子どもが勝ちです。
ポイント
あらかじめ保育士さんが5秒まで数えてから始めると、子どもが1秒の長さの感覚をつかみやすいかもしれません。
最初は10秒からスタートし、慣れてきたら徐々に秒数を長く設定して難易度を上げてみましょう。
子どもが遊びながら時間に興味を持つきっかけにつながりそうですね。
耳鼻口どこ?
遊び方
1.保育士さんが口の動きだけで顔の部位の名称を子どもに伝えます。
2.子どもは保育士さんの口の動きだけを頼りに、伝えられている顔の部位を触ります。
ポイント
「頭」「顎」「髪」など、いろいろな部位を伝えてみましょう。
慣れてきたら「肩」や「足」など、全身の部位の名称を使ってもよいかもしれません。
また、「イヤー」「マウス」などの英単語も加えるなど、子どもの状況に合わせてアレンジしながら楽しんでみてくださいね。
マネしてね
遊び方
1.保育士さんが手を使ってさまざまなポーズをとります。
2.子どもは保育士さんのマネをして同じポーズをします。
ポイント
保育士さんは、子どもが座ってできるジェスチャーをしましょう。
少しずつポーズをとる間隔を縮めてスピードアップしたり、ゆっくりポーズをとったりと、テンポに変化をつけて遊ぶことで、子どもは長く集中できるかもしれません。
保育園や幼稚園で楽しめる声を出さないバスレクをストックしておこう
今回は、保育園や幼稚園で行う遠足などの際に使える、声を出さないバスレクのアイデアをまとめました。
感染拡大が気になる状況下でも、声を出す代わりに文字や絵を使って解答したり、拍手などのジェスチャーを取り入れたりすることで、感染予防をしながら遊ぶことができるでしょう。
声を出さないバスレクをたくさんストックしておけば、バスのなかでも楽しい時間を過ごすことができそうですね。
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