保育士試験に独学で合格するために、テキストや参考書を使って勉強したい方もいるのではないでしょうか。とはいえ、試験の過去問や問題集などさまざまなものがあり、どれを使って勉強してよいか迷ってしまいますよね。自分で勉強しやすいものを選べると効率的に学習できそうです。今回は2024年最新の保育士士試験の独学に役立つおすすめの参考書や問題集などのテキストを紹介します。
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■目次
保育士試験の筆記試験では全9科目で6割以上の得点が必要
保育士試験の筆記試験では、2日間かけて9つの試験科目を受験します。その全ての科目において、6割以上正解する必要があります。筆記試験で出題される試験科目は、以下の通りです。
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論
なお、教育原理と社会的養護はセット扱いのため、各科目50点満点となっており、それぞれで30点以上正解しないと合格と認められません。
筆記試験の全科目に合格しないと、実技試験に進むことができないため、すべての科目をバランスよく勉強することが大切です。
試験勉強に役立つ!独学におすすめの参考書をご紹介
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保育士試験の勉強に役立つ参考書は、たくさんの種類が販売されています。ここでは、たくさんある参考書の中からおすすめのものを厳選してご紹介しますので、参考にしてくださいね。
いちばんわかりやすい保育士合格テキスト 上巻・下巻 ’24年版/近喰晴子監修・コンデックス情報研究所編著(成美堂出版)
保育士の最新試験の出題傾向に対応しているテキストです。上巻と下巻があり、上巻では試験1日目の科目を、下巻では試験2日目の科目を解説しています。巻末には、試験に頻出する人名リストや保育所保育指針などを収録。
ページの随所に〇×式の一問一答問題が掲載されているので、自分の理解度をすぐに確認できるのが特徴です。さらに赤シート付きなので、用語を隠しながら勉強することができます。
保育士入門テキスト ’24年版/近喰晴子監修・コンデックス情報研究所編著(成美堂出版)
保育士試験に初めて挑戦する人に向けた入門テキストです。保育士試験の仕組みから概要までが詳しく解説されています。科目ごとに掲載されている最新の出題傾向は、イラスト・図表を豊富に活用した解説となっているので、初めて見る人でも読みやすいでしょう。
ひと通り学んだあとは、科目別に確認用のチャレンジ問題が用意されているので、すぐに問題を解くことができます。最新の法改正に対応しており、赤シートもついているので、暗記をするときにも便利です。
わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2024/中央法規保育士受験対策研究会編集(中央法規)
保育士試験の全9科目の知識を1冊に凝縮したテキストです。過去10回分の出題傾向を分析して掲載しているので、効率よく勉強できます。イラストや図表を交え、わかりやすい解説となっているのが特徴です。
保育所保育指針の内容や改定などの情報も細かく掲載されている他、用語解説や〇×チェック問題、出題実績などの情報も豊富で、暗記をするときに便利な赤シートもついています。
できる!受かる!保育士試験合格問題集2024/中央法規保育士受験対策研究会編集(中央法規)
保育士試験の筆記試験対策ができる問題集です。過去10回分の試験の出題からよく出る問題を厳選し、選択肢ごとに丁寧に解説しています。問題を解くだけではなく、保育士試験の概要なども載っているため、勉強のスケジュールも組みやすいでしょう。
前述した『わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2024』と組み合わせて勉強することで、より効率的に学べます。科目別に〇×チェック問題もついているので、復習にも便利です。
福祉教科書保育士完全合格テキスト 上巻・下巻 2024年版/保育士試験対策委員会著・汐見稔幸監修(翔泳社)
2024年に実施を予定している保育士試験のテキストです。こちらも上巻と下巻があり、上巻では社会福祉や子ども家庭福祉、保育の心理学、子どもの保健などの内容を、下巻では子どもの食と栄養、保育原理、教育原理、社会的養護、保育実習理論を掲載。
保育現場や保育士養成の第一線で活躍する執筆陣が、過去5回以上の試験を徹底的に分析し、わかりやすく解説しています。節ごとに一問一答が掲載されているので、ポイントが頭に残りやすいでしょう。
福祉教科書保育士完全合格問題集2024年版/保育士試験対策委員会著(翔泳社)
過去10年以上の保育士試験を分析し、よく出る500問以上の問題を厳選して掲載している問題集です。本試験(2024年前期)1回分をまるっと収録しているので、本番前の腕試しにも有効。
さらに赤シートが付属しているので、穴埋め問題集として使うことも可能です。また、スキマ時間の勉強に役立つアプリ版の社会福祉1科目分を無料でプレゼントしてもらえます。なお、アプリは2024年1月リリース予定です。
2024年版 まんがでわかる保育士らくらく要点マスター/キャリア・ステーション編著(実務教育出版)
出題範囲が幅広い保育士試験をまんがで学べるテキストです。試験科目となっている全9科目を、まんがでわかりやすく解説してくれます。試験に出る重要事項だけがすっきりとまとまっているので勉強しやすいでしょう。
重要なキーワードは赤文字で書かれており、付属の赤シートで消せるため、まんがを読みながら用語を覚えることが可能。また、筆記試験だけではなく、実技試験である「音楽」「造形」「言語」などに関する対策も掲載されています。
参考書だけでなく過去問にも挑戦してみよう
市販の参考書を使って試験勉強をするのもいいですが、全国保育士養成協議会のホームページで公開されている過去問を解いてみるのもよいでしょう。
過去問を解くことで、保育士試験の出題傾向を把握することができます。さらに何度も繰り返し解いてみると、自分の苦手分野も把握できるでしょう。
2024年1月現在、2023年の前期と後期の過去問が掲載されているので、これから保育士試験に挑戦しようとお考えの方はダウンロードしてみましょう。
参考書や過去問を活用しながら保育士試験に臨もう
保育士試験に合格するためには、参考書や問題集などを使った勉強が欠かせません。試験科目がわかりやすく解説されている参考書を選んで勉強することで、保育士試験で出題される内容を学べます。
参考書で勉強をしたあとは、思い切って過去問にも挑戦してみましょう。過去問に挑戦することで、試験の出題傾向を把握できるようになります。また、本番同様の試験時間で取り組めば、保育士試験当日の予行練習にもなるでしょう。
ご紹介した参考書は保育士試験に役立つものばかりですので、保育士試験の勉強をする際に活用してみてはいかがでしょうか。