公務員保育士とは。私立保育士との違いや採用試験、応募方法など

公務員保育士とはどのような働き方なのか気になる方もいるでしょう。公務員として公立保育園で働くということもあり、安定性や待遇のよさに魅力に感じている方も多いようです。今回は、公務員保育士とは何か、給料や待遇、異動についてなどを私立保育士との違いを挙げながら解説します。また、採用試験や応募方法についてもまとめました。


子どもと保育士さんの写真

maroke/shutterstock.com

 

公務員保育士とは何か

公務員保育士とは、地方自治体が運営する公立の保育園や保育施設に勤務する保育士さんのことを指し、自治体に採用された地方公務員でもあります。

 

待遇のよさから注目されることが多いですが、地方自治体の多くが財政難に苦しんでいる状況のため、正職員ではなく臨時職員として保育士さんを募集している場合が多いようです。

 

また、公立園の運営を民間委託する自治体も増加しており、公務員保育士の数は減少、これまで以上に希少な存在になっていると言えるでしょう。

公務員保育士と私立保育士との違い

公務員保育士とは何か簡単に説明しましたが、私立保育士と比較するとどんな違いがあるのでしょうか。
まずは、給料や待遇面から見ていきましょう。

 

給料・待遇

 

地方公務員にあたる公務員保育士は、一般的な私立保育士と比べて初任給は変わりないものの、毎年昇給があり、長く務めるほど給料が上がっていきます。

 

内閣府「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】」をもとに、役職ごとの給与月額(賞与込み)について見てみましょう。




公務員保育士と私立保育士の給与月額

このように園長・主任など役職に就く頃には、月ごとの給料にも大きな差が開いています。

 

公務員保育士と私立保育士の大きな違いは、この待遇にあると言えそうです。

 

転勤・異動の有無

 

公立保育園の特徴として挙げられるのが、2年~4年ごとの異動があることです。

 

採用された自治体内での異動なので、大規模な引っ越しが必要となるケースは少ないでしょう。

 

しかし異動先は保育園だけでなく、自治体が運営する児童福祉施設などへの転勤もあるため、注意が必要です。

 

ただ、異動があることによって職員が定期的に入れ替わり、職場の風通しがよくなるというメリットもあるでしょう。

 

もし職場の雰囲気が合わないと感じても、異動があることからそこまで深刻にならずにすむかもしれません。

 

採用

 

公務員保育士と私立保育士では、採用活動においても違いがあります。

 

法人や園の面接を受けるのが一般的である私立保育士に対し、公務員保育士は各自治体が実施する採用試験に合格する必要があります。

 

公務員保育士の採用試験の内容について、次で詳しく見ていきましょう。

 

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】p7/政府名

 

公立保育園の保育士求人一覧

 

公務員保育士になるには


保育士と子どもの写真

milatas/shutterstock.com

 

先ほど説明した通り、公務員保育士になるには、各自治体が実施する採用試験に合格する必要があります。
採用試験の流れや受験資格などくわしく見ていきましょう。

 

採用試験の流れ

 

1.自治体の募集要項に申込み、一次試験を受験する
2.その後、二次試験を受験し、合格すれば地方公務員になる
3.採用候補者名簿へ登録後、施設側から採用希望があれば就職先が決定する

 

自治体によっては、試験の前に適性検査や面接を行うところもあるようです。

 

公務員保育士の採用試験の倍率は平均して約3倍~5倍のようですが、自治体によっては7倍といった高倍率の市町村も存在しているので、難易度は高いと考えられるでしょう。

 

受験資格

 

公務員保育士を目指すには、年齢の制限を受ける場合に注意しておきましょう。

 

基本的には29歳~34歳までを上限とする年齢制限があり、

 

  • 保育士登録簿に登録を受けている人
  • または試験年度の3月までに保育士登録簿に登録を受ける見込みの人

 

と定めていることが多いようです。

 

試験日程

 

一次試験は8月~9月、その合格者が受ける二次試験は1か月後にあたる9月~10月に行われることが多いそうです。

 

自治体によって時期にばらつきがあるため、お住いの自治体の実施時期を早めに確認しておきましょう。

 

試験を受ける年度の5月~6月頃から日程や試験内容が開示されるため、早めにチェックしておくとよさそうです。

 

試験内容

 

試験内容は、保育の専門知識や一般教養を問われる座学の試験はもちろん、保育実技の試験としてピアノの演奏をしたり、模擬保育を行なったりとさまざまです。

 

他にも、保育内容などについて話し合うグループワークや、小論文試験、面接なども行われるため、幅広い対策と模擬練習をしておく必要がありそうです。

 

自治体の出している募集要項に詳しい内容が記載されているため、確認してみてくださいね。

 

採用試験を受ける場合に注意したいのは、試験に合格した時点で就職先が決まるわけではないということです。

 

具体的に説明すると、採用試験に合格後、採用候補者名簿へ登録されます。
そして、施設から採用希望の申し出があってはじめて就職が決まります。

 

この採用候補者名簿への登録有効期限は1年間となっているので、その間に保育園から採用の申し出がないと、次年度に再び採用試験を受験する必要があるので注意しましょう。

 

公務員保育士になる前に、このような点を考慮したうえで、計画的に就職・転職活動を進められるとよいですね。

公務員保育士について知って、保育の就活に活かそう

今回は、公務員保育士とは何か、給料や待遇、採用試験について、私立保育士の違いとともに紹介しました。

 

自治体の財政難や民営化によって、減少傾向にある公務員保育士ですが、給料や待遇面での安定性から目指す人も多い職種です。

 

公務員保育士になるには採用試験に合格する必要があるため、自治体の情報をしっかりと収集し、対策していくとよさそうです。

 

公務員保育士とは何か詳しく知って、保育士の転職に役立ててくださいね。

 

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