保育園の0~2歳児の乳児クラスで、七夕に向けて製作をしてみましょう。ちぎり絵やシール貼りなど乳児さんでも取り組みやすい技法を取り入れて、天の川・笹の葉など七夕らしいモチーフを作ることができますよ。今回は、0歳児、1歳児、2歳児の乳児クラス向けの七夕製作のアイデアを、ねらいとあわせて紹介します。

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■目次
保育園の乳児クラスで七夕製作をするねらいとは?
7月7日に向けて、乳児クラスで七夕の製作を行う保育園も多いでしょう。
そもそも七夕とは、織姫と彦星が1年に1度会えるとされる日のことを言います。保育園では、笹の葉に飾りつけをしたり行事にちなんだ製作をしたりして過ごすことが多いかもしれません。
七夕に向けて、乳児クラスで製作を行うのには以下のようなねらいがあるようです。
- 七夕の製作を通して季節の行事に親しみを持つ
- 興味を持って製作に取り組み、七夕行事を楽しむ
製作活動をすることで、七夕という行事があることを知ったり、夏の行事として親しみを持ったりすることがねらいと言えそうですね。
ここからは、保育園の乳児クラスで楽しめる七夕製作を、0歳児・1歳児・2歳児の年齢別に紹介します。
【0歳児向け】保育園で楽しむ七夕製作
まずは、0歳児向けの七夕製作のアイデアを見ていきましょう。
足型で作る織姫と彦星
用意するもの
- 絵の具
- 画用紙(織姫と彦星の顔用)
- 画用紙(足型をつける用)
- のり
- はさみ
作り方
1.子どもの片足の裏に絵の具を塗り、画用紙に足型をつけます。
2.絵の具が乾いたら足の形にそって余白部分をカットします。
3.もう片方の足型も取り、(2)の工程を行います。
4.画用紙で作った織姫と彦星の顔を、足型のかかと側に貼りつければできあがりです。
製作のポイント
保育室の床が汚れないように、新聞紙やビニールシートを敷いたうえで行いましょう。
また、子どもの足の裏をすぐ拭けるように、手元に濡れタオルを用意しておくとよいですね。
織姫と彦星を糸でつないで壁掛けの飾りにしたり、大きな画用紙に貼りつけて壁面装飾にしたりすれば、かわいらしい作品ができあがるでしょう。
手形で表現する笹の葉
用意するもの
- 緑色の画用紙(手形用)
- 緑色の画用紙(笹用)
- 紺色の画用紙
- 絵の具
- はさみ
- のり
作り方
1.子どもの手のひらに絵の具を塗り、緑色の画用紙に両手の手形をつけます。
2.絵の具が乾いたら(1)を手の形に沿ってカットします。
3.土台となる紺色の画用紙に作っておいた笹の葉を貼りつけます。
4.笹の茎部分を挟むように(2)の手形を貼りつけて、葉っぱを表現すればできあがりです。
製作のポイント
笹の葉らしい見た目にするには手を広げることがポイントです。
先生は子どもたちの前でパーの手をしてお手本を見せれば、子どもが真似して手形をつけてくれるかもしれません。
(4)の工程では、手形の指先が外側を向くように貼りつけてくださいね。
シール貼りで作る天の川
用意するもの
- 紺色の画用紙
- 鉛筆
- シール
作り方
1.先生は画用紙に天の川の形になるように鉛筆で線をかきます。
2.画用紙にシールを貼りつけて、天の川を表現すればできあがりです。
製作のポイント
0歳児の場合、シールを台紙から剥がして貼るのは難易度が高いので、先生が剥がした状態のものを渡して貼りつけてもらうとよいかもしれません。
子どもがシール貼りを思う存分楽しめるよう、星型以外にも丸や三角などさまざまな種類のものをたくさん用意しておきましょう。
【1歳児向け】保育園で楽しむ七夕製作
次は、1歳児向けの七夕製作のアイデアを紹介します。
たんぽを使った天の川ランプ
用意するもの
- 布またはガーゼ 1枚
- 好きな色の絵の具
- 絵の具を入れる容器
- 綿
- トイレットペーパーの芯 1個
- ランプ
- キリ
- 輪ゴム
製作のポイント
先生は事前にたんぽを作り、トイレットペーパーの芯に穴をあけたものを用意しておきましょう。
3色とも同じたんぽを使って模様づけすれば、不思議な色の混ざり合いを楽しめそうですね。(詳しい作り方はこちら)
クリアカップの吹き流し
用意するもの
- クリアカップ
- メッキテープ 数本
- 画用紙(星型)
- モール
- セロハンテープ
- ペン
- キリ
作り方
1.先生はクリアカップの底にキリで穴をあけ、モールを通してセロハンテープでとめます。
2.クリアカップのふちからぶら下げるように、メッキテープを貼りつけます。
3.画用紙の星に顔をかき、モールの中心部に貼りつければできあがりです。
製作のポイント
子どもがメッキテープを貼りつけやすいように、先生はセロハンテープを貼った状態にして渡すとよいでしょう。
メッキテープの先端に鈴を貼りつければ、揺れたときに音が鳴る、涼しげで夏にぴったりな飾りができあがりますね。
シール貼りで作る織姫と彦星の着物
用意するもの
- 画用紙(織姫と彦星の顔)
- 画用紙(織姫と彦星の服)
- シール
作り方
1.作っておいた織姫と彦星の服にシールを貼りつけてデコレーションします。
2.画用紙で作った顔をそれぞれ(1)に貼ればできあがりです。
製作のポイント
子どもがたくさんシール貼りを楽しめるよう、少し大きめの画用紙を用意しておくとよいかもしれません。
シール貼りは簡単にかわいく装飾できるだけでなく、子どもの指先の刺激にもつながるので、積極的に製作に取り入れるとよさそうですね。
【2歳児向け】保育園で楽しむ七夕製作
最後に、2歳児向けの七夕製作のアイデアを見ていきましょう。
紙コップで作る織姫と彦星
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 折り紙(黒、ベージュ)
- モール(黒)
- 不織布(ピンク)
- ペン
- テープ
- はさみ
製作のポイント
先生は、子どもが飾りつけしやすいようにモールの形を作っておきましょう。
紙コップの側面に絵をかくのは難しいので、折り紙に絵をかいてから貼りつけるとやりやすいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
ちぎり絵で表現する七夕の天の川
用意するもの
- 黒や紺色の画用紙
- 折り紙(青や水色や白色など)
- 折り紙(金色や黄色)
- のり
作り方
1.折り紙を小さくちぎり、大きな画用紙の上に貼りつけて天の川を作ります。
2.金色や黄色の折り紙を星に見立て、小さくちぎってところどころに貼りつければできあがりです。
製作のポイント
天の川の左右に織姫と彦星の画用紙を貼りつけたり、星や短冊を飾ったりしてさらに七夕気分を味わうのもよいでしょう。
子どもが天の川の形を表現できるよう、先生は画用紙に鉛筆で薄くアウトラインをかいておくとよさそうですね。
にじみ絵で作る七夕の人形
用意するもの
- コーヒーフィルター
- 絵の具
- ストロー
- 画用紙(織姫と彦星の顔)
作り方
1.コーヒーフィルターにストローで絵の具を垂らします。
2.絵の具が乾いたら、口が開いている側の左右を中心に向かって折り、裏返して底を折ります。
3.画用紙で作った織姫と彦星の顔を貼りつければできあがりです。
製作のポイント
2歳児クラスの場合、ストローをスポイトのように使うのが難しいと感じる子がいるかもしれません。その場合は、絵筆の先端に絵の具をつけて垂らす、という簡単なやり方でやってみましょう。
底の部分を折っているのでそのまま立体的な人形として飾ることができます。保育室内に飾って、子どもたちと七夕の雰囲気を味わってみてくださいね。
0歳児・1歳児・2歳児の子どもたちと製作をして、七夕行事を楽しもう
今回は、0歳児・1歳児・2歳児クラスの子ども向けの七夕製作のアイデアを、ねらいとあわせて紹介しました。
乳児クラスが行う七夕の製作には、活動を通して七夕行事を知り、親しみを持つというねらいがあるようです。このようなねらいをもとに、子どもの様子にあわせたアイデアを取り入れるとよいでしょう。
0歳児や1歳児の場合は手形やシール貼り、2歳児の場合はちぎり絵など、年齢にあった技法を取り入れて、保育園での七夕製作を楽しんでみてくださいね。
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