保育園や幼稚園で楽しめる節分の出し物。ペープサートや絵本などのアイデア

2月3日節分の日は、豆まきなどの催しをする保育園や幼稚園も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、ペープサートや絵本、劇や手遊びなど、豆まき以外の「節分の出し物」に焦点を絞ってアイデアをご紹介します。楽しい出し物を通して、節分の由来を子どもたちに分かりやすく伝えられるといいですね。


節分の豆と鬼のお面、ひいらぎの写真

節分の由来とは

まずは節分の由来について、簡単に説明します。

 

節分が「2月3日」に行われる理由

 

節分は、もともと季「節」の「分」かれ目を表しているそうです。カレンダーを見ると、節分の翌日の2月4日は、新しい春が始まる「立春」。その前日の2月3日を、冬から春に変わる境目として「節分」と言うようになったそうです。

 

節分にやってくる「鬼」の正体は?

 

季節の変わり目は、風邪を引きやすくなったり肌が乾燥したり、体調の変化を感じやすくなる方が多いのではないでしょうか。

 

病気のほかにも、災害や悪天候など、季節の変わり目にやってくる悪災を退治するため、災いの象徴である「鬼」を用いて節分を行うようになったそうです。

 

災いと鬼を結びつけるため、子どもたちには分かりやすい言葉で説明するといいでしょう。

 

例えば、

  • ・「鬼はみんなの身体や心の中にも住んでいるんだよ」
  • ・「みんなは普段とってもいい子なのに、ときどきどうしてもわがままを言いたくなったり、泣き虫になっちゃったりすることない?」
  • ・「遊びたいのにお咳が出たり、お肌がかゆくなったりするのは、身体の中にいる鬼のせいなのかも。みんなで退治しちゃおうね!」

 

などと説明すると、子どもにも伝わりやすくていいかもしれません。

 

鬼を退治する方法

 

節分といえば豆まきですね。鬼は炒った豆が苦手で、大豆には昔から邪気を払う力があると言われています。大豆以外にも、いわしの目や柊の葉が、鬼の弱点と言い伝えられているそうです。

保育園や幼稚園で節分用の工作を考えている場合は、作ってみるのもいいかもしれませんね。

 

節分の由来は、おおむねこの3つです。

 

また、子どもに向けて説明する場合は、

「2月3日の節分は、春が来る直前のとっても寒い日なんだ。 寒い日は風邪を引きそうになったり、お外で遊べなくなくてモヤモヤしたりするよね。 みんながそうなってしまうのは、心の中にいる悪い鬼さんたちのせいなのかも。 病気やモヤモヤにならないように、鬼の苦手なお豆を投げて、悪いものを追い払おうね!」

 

のように、噛み砕いた言葉で伝えられるといいですね。

 

次は、こうした節分の由来を踏まえて、どんな出し物をするか考えてみましょう。

保育園や幼稚園で楽しめる節分の出し物

鬼のお面をかぶっている子どもたち

節分の由来をストーリーにして説明するには、ペープサートやパネルシアター、劇を用いるのがいいかもしれません。

 

ペープサート・パネルシアター

 

昔話風のストーリーにすると、子どもにも分かりやすく、先生にとっても演じやすくなりそうです。

ペープサート・パネルシアターのストーリー

ナレーション

「むかしむかし、あるところに働き者のおじいさんと、なまけ者のおじいさんがいました」

 

なまけ者じいさん

「あー寒い寒い。今日はもう、仕事なんかやめにしよう」

「となりのじいさんのところにいって、お茶でも飲ませてもらうとするかな」

 

歩いていくなまけ者じいさん。

反対側に現れる働き者じいさん、畑を耕している。

 

なまけ者じいさん

「お。さっそく噂をすればとなりのじいさんじゃ」

「この寒いのに畑なんか耕して、よく真面目に働いていられるのう」

「おーい、となりの働き者じいさんや。仕事はその辺にして、お茶でも飲まんか?」

 

働き者じいさん

「おう、なまけ者じいさんじゃないか。そうじゃのう、そろそろ休むとするか」

「家に来て、上がっていっておくれ」

 

働き者じいさんの家が登場する。立派な金色のお家。

 

なまけ者じいさん

「な、な、なんじゃこの立派な家は!」

「いつの間に、こんな新しい家を建てたんじゃ?」

 

働き者じいさん

「コツコツ真面目に働いたおかげで、新築の家を買うことができたんじゃよ」

 

なまけ者じいさん

「なんとうらやましい!ワシも真面目に働いてやる!」

 

ナレーション

「それからしばらくして」

 

なまけ者じいさん

「真面目に働こうとおもったんじゃが、どうしても長年染みついたなまけ癖が消えない」

「今日もついつい、仕事をサボってしまったわい」

「働き者じいさんや、どうしてじいさんはそんなに真面目に働けるんじゃ?」

 

働き者じいさん

「うーん、そうじゃなあ……」

「ときにじいさん、去年の2月3日は何をしておった?」

 

なまけ者じいさん

「2月3日?うーん確か、横になって昼寝をしておったかの?」

 

働き者じいさん

「なんと!節分の豆まきをしていないということか?」

 

なまけ者じいさん

「節分の…豆…まき…?」

 

働き者じいさん

「いいかじいさん、節分の豆まきというのはな」

 

という流れで、節分の由来を説明し、なまけ者おじいさんのなまけ癖を、豆まきを通して改心させていきます。

 

働き者じいさん

「ワシだって、なまけたいと思うことはある」

「そんなときは心の鬼を、この豆で退治するんじゃよ」

 

なまけ者じいさん

「そうか、そういうことだったんじゃな」

 

働き者じいさん

「今日はちょうど節分だ。ふたりで豆をまこうじゃないか」

 

ふたり

「鬼はーそと!福はーうち!」

用意するもの

  • ・働き者じいさん
  • ・なまけ者じいさん
  • ・金色のお家
  • ・炒り豆
  • ・なまけ鬼

のペープサートもしくはパネルシアター

ポイント

おじいさんの着物を開閉できるようにしておき、その中に鬼の面を貼りつけておくと、「心の中にいる鬼」というのが分かりやすく演出できるかもしれません。

 

 

劇を使った出し物も、由来を説明するのによさそうです。

ストーリー

「鬼のパンツ」の音楽とともに、いばり鬼、泣き虫鬼、なまけ鬼、わがまま鬼、食いしん坊鬼など、お面をかぶった5人の鬼が登場する。


いばり鬼

「俺たち鬼は、子どもの心の中に入って邪魔をするのが大好き」

 

わがまま鬼

「泣き虫、わがまま、なまけもの、おかしばっかり食べてる食いしん坊な子はいないかな?」

 

食いしん坊鬼

「僕の名前は食いしん坊鬼。甘いお菓子を見つけると我慢できなくなっちゃうんだ」

「ソフトクリームに、チョコにビスケットが大好き!」

「お野菜やご飯なんかいらないよ!」

 

泣き虫鬼

「でもそれじゃ、虫歯になっちゃうよ」

 

食いしん坊鬼

「別にいいんだもん!あいててて」

「歯が痛いけど気にしない。今日は菓子が大好きなみんなの心の中に入っちゃおうかな」

 

というふうに、鬼が1人づつ自己紹介をしていく。

そのあとに先生が登場し、子どもたちに問いかける。

 

先生

「みんな。このままだと、怖い鬼さんたちがみんなの心の中に入って」

「泣き虫になったり、いばりんぼうになったり、わがままになったり、食いしん坊になっちゃうかもしれないね」

「どうする?鬼さんたちみたいになる?それとも、このお豆でやっつけちゃおうか?」

 

子どもたちの方から、悪いもの(鬼)を退治するようにうながせるといいですね。

豆まきを始める際の導入にも使えるかもしれません。

用意するもの

  • ・鬼の衣装(5人分)
  • ・鬼のお面(5人分・鬼のキャラクターが伝わりやすいもの)
  • ・泣き虫、わがまま、なまけものなどと書かれたフリップ
  • (鬼のキャラクターが分かりやすいよう、紐をつけて首から下げておく)

ポイント

子どもたちを怖がらせないよう、お面はなるべくコミカルに描きましょう。

豆まきの前に子どもたちが泣き出さないよう、優しめに演じるといいかもしれません。

 

節分クイズ

 

子どもたちが参加できる、クイズの出し物も盛り上がりそうです。

フリップを用意し、節分にまつわるお題を出題してみましょう。

 

例をいくつかご紹介します。

 

問題1「鬼さんの苦手なお魚はなんでしょう?」

答え1「いわし。鬼さんはいわしの匂いと柊の葉っぱが苦手だそうです」

 

問題2「豆まきをするときの掛け声は?」

答え2「鬼は外、福は内。悪いものを追い払い、良いものを呼び寄せようという意味です」

 

問題3「豆まきが終わったら、まいた豆はどうしますか?」

答え3「集めて食べます。鬼を追い払った豆を食べると元気になると言われているそうですよ」

 

手遊び

 

0歳~2歳以下の小さい乳幼児には、由来を説明するより手遊びを楽しんでもらう方がいいかもしれません。

手遊び「鬼のパンツ」

 

手遊び「鬼のパンツ」は、軽快なメロディに乗せて鬼の力強いイメージを伝える楽しい曲です。力こぶを作る動作は、ぜひ子どもにも真似してもらえるといいですね。

 

手遊び「かみなりどんがやってきた」

 

手遊び「かみなりどんがやってきた」は、歌に合わせておへそやお尻など、身体の一部を隠して楽しみます。1歳以下だと自分で隠すのは大変なので、先生が子どもとふれ合いながらおへその場所やお尻の場所など教えていけるといいですね。

 

絵本

 

節分をテーマにした絵本を、出し物の数日前に導入として読んでおくといいかもしれません。「鬼は怖いもの」と植えつけないよう、節分を終えたあとは、鬼の優しい一面が描かれた絵本を読んでみるのもいいでしょう。

自分の園にあう出し物を取り入れて節分行事をたのしもう

今回のコラムでは、節分の出し物としてペープサートやパネルシアター、劇の台本をご紹介しました。出し物を準備するのが難しいという場合でも、手遊びや絵本なら手軽に楽しめるのではないでしょうか。

 

年に一度の節分ですから、ぜひ豆まき以外にも、楽しい出し物を用意して、子どもたちと盛り上がってみてください。

 

遊び重視の保育求人を紹介

関連する記事

【幼児編】作品展のアイデア、現役保育士さんに聞きました!実際にやったおすすめ製作

【幼児編】作品展のアイデア、現役保育士さんに聞きました!実際にやったおすすめ製作

子どもたちの造形活動の成果を披露する一大イベント、作品展。今回、保育士バンク!公式インスタ...

【乳児編】作品展のアイデア、現役保育士さんに聞きました!実際にやったおすすめ製作

【乳児編】作品展のアイデア、現役保育士さんに聞きました!実際にやったおすすめ製作

保育園の秋冬のビッグイベントの一つといえば、作品展!子どもたちの製作を展示する大切な場です...

保育園で宿鬼をしよう!遊び方やルール、より楽しむためのポイントなど

保育園で宿鬼をしよう!遊び方やルール、より楽しむためのポイントなど

鬼ごっこの一つ、宿鬼を保育に導入してみましょう。ルールを守りながら身体を動かす集団遊びを行...

保育園で活用できる11月のおたより文例。季節の書き出しや保護者へのお願いなど

保育園で活用できる11月のおたより文例。季節の書き出しや保護者へのお願いなど

冬の訪れを感じ始める11月。毎月のおたより作成に悩む保育士さんもいるでしょう。季節の挨拶や...

【年齢別】保育に導入できる劇遊びの題材10選!絵本や歌を活用したアイデア

【年齢別】保育に導入できる劇遊びの題材10選!絵本や歌を活用したアイデア

劇遊びに使える題材にはどのようなものがあるでしょうか。子どもに人気のある絵本のストーリーや...

特集コラム一覧

プロ厳選!プレミアム求人

保育士求人を探す

コラム記事を探す

よくある質問

Q

保育士バンク!のコラムにはどんな記事がありますか?

A

転職に関する記事の他に、日常の保育で使える手遊びや工作の動画など、幅広いジャンルで保育士さんや幼稚園の先生に役立つ情報を提供しています。詳細はコラム総合トップからご確認ください。

Q

最新の記事や動画はどこから見る事ができますか?

A

最新記事はこちらです。保育士バンク!では週に3~5本くらいの新しい記事や動画を公開していますのでぜひご覧ください!最新記事や人気記事はコラム総合トップからもご確認いただけます。

Q

最新の記事や動画をもっと簡単に見たいです。

A

保育士バンク!アプリがオススメです!iPhoneアプリはこちらからAndroidアプリはこちらからダウンロードください!