【プール開き】保育園での導入や約束ごと、出し物例

夏の保育園や幼稚園ではプール開きを行うことが多いでしょう。プール遊びは、準備体操をしたり約束を守ったりしないと、危険が多く隠れている遊びでもあります。今回は、プール開きのねらいや流れを紹介します。導入として楽しめるゲーム遊びや、水の神様など出し物の例、注意点もまとめました。


プール開きを楽しむ子どもの写真

hanapon1002/shutterstock.com

 

保育園で行うプール開きの意味やねらい

夏の暑さが増してくる時期に行われるプール開き。
保育園や幼稚園でのプール遊びや水遊びは、子どもたちが夢中になる遊びの一つではないでしょうか。

 

プール開きの前に、意味やねらいについておさえておくと、事前の準備にも役立ちそうですね。

 

保育園や幼稚園でプール開きが行われる時期やねらいについてくわしく見ていきましょう。

 

プール開きの時期

 

保育園や幼稚園でのプール開きは、気温がだいたい安定してくる6月上旬くらいから行われることが多いようです。

 

北海道や東北地方など涼しい地域では、6月下旬から7月上旬ということもあるそうですが、全国的にみて遅い時期にプール開きが始まった場合には、プール開き期間が多少短くなってしまうかもしれません。

 

職員同士で話し合い、その年の天候や気温の変化に考慮して、プール開きの時期や期間を考えるとよいでしょう。

 

プール開きのねらい

 

保育園や幼稚園でのプール開きには以下のようなねらいがあるようです。

 

  • 夏ならではの遊びを楽しむ
  • プール開きの安全をお祈りする
  • 水遊び、プール遊びを通して約束ごとを知り、守ろうとする

 

プール開きは、子どもたちも楽しみにしている夏ならではの行事の一つ。
しかし、約束ごとを守らないと、事故や怪我など多くの危険が隠されているものでもあります。

 

だからこそ、解放感を楽しみながらも、きちんと水遊び・プール遊びの約束ごとを理解して守ろうとすることが保育活動におけるとても重要なねらいと言えるでしょう。

 

プール開きの時期やねらいがわかったところで、プール開きを行う前の準備について紹介します。

保育園で行うプール開きの流れ【準備編】

保育園のプール開きの流れは一般的に以下の通りとなります。

 

  • 1.プール遊びのマニュアルを作成する
  • 2.保護者に向けておたよりを作成する
  • 3.プールの点検・確認を行う

 

プール遊びのマニュアルを作成する

 

プール開きを行う前に、水遊び・プール遊びのマニュアルを作成し、職員全体で確認しておきましょう。

 

厚生労働省では「保育施設においてプール活動・水遊びを行う場合の事故の防止について 」の通達をしており、消費者庁は「プール・水遊びに関するチェックリスト」「プール活動・水遊び監視のポイント」などの資料を掲出しています。

 

このようなガイドラインをもとにしながら、保育園や幼稚園でのプール開きについて点検項目や監視の方法をふまえたマニュアルを作成し、職員同士で確認するようにしましょう。

 

マニュアルはプール開きをしたあとでも、プール遊びをする度に流れを確認し、必要な項目があれば追加するようにして、大切な事項を確認できるよう心がけるとよいかもしれません。

 

保護者に向けておたよりを作成する

 

子どもたちの安全を守るために、プール開きについておたよりや手紙を作成し、保護者との情報共有を行いましょう。

 

保護者の方に配布するおたよりでは、以下のような点を伝えるとよさそうです。

 

  • プール遊びに伴う準備物
  • プール遊びを行う際の園の体制
  • 子どもの健康管理
  • プール遊びに対しての子どもの様子

 

水着やタオルの用意をお願いするほかに、プール遊びの日には登園前に検温をして子どもたちの体調を確認してもらうなど、健康管理についても依頼しましょう。

 

また、水の事故に関する不安を抱える保護者の方もいるかもしれないため、園での監視体制や安全確保策などを伝えるとよいですね。

 

加えて、子どもたちの中には水慣れしておらず、水が苦手という子もいるかもしれません。
プールに入ったことがあるかなど、子どもの状況をあらかじめ保護者と共有して、プール遊びを楽しめるようにサポートできるとよいですね。

 

プールの点検・確認を行う

 

プール開きを行うには、先生による設置場の点検や確認は欠かせません。

 

プールといっても、常設したものや組み立て式やビニールタイプなどさまざまな形態があります。
プールの形に合わせて、場所や設置方法は適切かなど、事前の安全点検をしっかりと行いましょう。

 

プールや水遊びの際、子どもたちは裸足で移動するため、設置場所にゴミや危険なものが落ちていないかを確認することも大切ですね。

 

出典:保育施設においてプール活動・水遊びを行う場合の事故の防止について/厚生労働省

出典: プール・水遊びに関するチェックリスト/消費者庁

出典: プール活動・水遊び監視のポイント/消費者庁

出典:教育・保育施設等におけるプール活動・水遊びに関する実態調査/消費者庁

保育園で行うプール開きの流れ【当日編】

プール開きを楽しむ子どもの写真

ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com

 

プール開きまでに準備することがわかったところで、プール開き当日の流れを見ていきましょう。

 

プール遊びへの導入を行う

 

まずは、子どもたちがプール開きを楽しみにできるように導入を行います。
水遊びを楽しみにしている子どもも多いですが、中には水が苦手な子どももいるため、活動に期待感をもてるような導入を考えましょう。

 

絵本や紙芝居などさまざまな方法がありますが、時間をかけて期待を育みたい場合には、プール開きの週などから段階的に行ってもよいかもしれません。

 

具体的なアイデアや導入のやり方は、コラムの後半で紹介するので参考にしてみてくださいね。

 

水の神様を招いてお清めを行う

 

多くの保育園や幼稚園では、プール開きをする前に「水の神様に事故や怪我が起こらないよう安全を祈願する」意味を込めてお清めの儀式を行います。

 

お清めの流れとしては、以下の通りです。

 

1.儀式を行う目にお塩とお酒をお盆に乗せ、お供えをする。

2.プールを使用する子どもたち、職員等全員をプールに集合させる。

3.園長先生がプールに向かって一礼したあと、他の職員、子どもたちも続けて例をする。

4.園長先生がお供えしていたお塩とお酒をプールのなかにまき、お清めをする。

5.園長先生が御幣で、お祓いをする。他職員、子どもたちは頭を下げて黙祷をする。

6.最後にプールに向かって、「二礼二拍手一礼」する。

7.プール開きの儀式終了。

 

この儀式は、古くから「水」に対する信仰があったことが由来していると言われています。
水の神は恵みをもたらすだけでなく、水害時の災害も起こすものとして恐れられていたようです。

 

そのため、プール開きを行うときは、水の神様への挨拶をして、事故や怪我が起こらないよう安全を祈願するとして今でも多くの園で行われているそうです。

 

約束ごとを確認する

 

プール開きでは、実際に水に入る前に、ルールや約束ごとを子どもたちにしっかりと伝えることが大切です。

 

<水遊び・プール遊びの約束ごとの例>

  • プールの前にトイレに行く
  • 先生の話をしっかりと聞く
  • 準備体操を行う
  • プールサイドを走らない
  • 友だち同士でぶつからないように気をつける
  • 水に飛びこまずに足からゆっくりと入る
  • 具合が悪くなったら先生に伝える
  • 監視役の先生はみんなを見守る役であるため、遊びに誘わない。

 

約束ごとを確認するときは、紙芝居やクイズ形式にすると、子どもたちにわかりやすく説明できるかもしれません。

 

プール遊びでふざけることの危険性も伝え、思わぬ事故や怪我につながらないようにしましょう。

 

準備体操をして入水する

 

約束ごとを確認できたら、身体を慣らすために子どもたちといっしょに準備体操を行います。

 

準備体操に使う音楽は、子どもたちが親しみやすい明るい雰囲気の曲を選ぶとよいかもしれません。

 

また、よりしっかりと身体を動かす準備をするため念入りにストレッチをしておきたい場合は、以下の動画を参考にして体操をしてみましょう。

 

関連動画: 【2分で出来る】動的ストレッチ/保育士バンク!

保育園でプール開きを楽しむ導入例

前述したように、保育園や幼稚園でプール開きをするときには子どもたちが楽しみになるような導入のしかたが大切になります。

 

ここでは、プール開きの導入に活用できるアイデアを紹介します。



ボールプールで疑似体験

 

プール開きをする前の週などに、室内でたくさんのボールを入れたボールプールを用意して、プール遊びの疑似体験を楽しんでみましょう。

 

プール遊び同様に、水着を用意して、着替えやルールの説明を行い、流れを確認しながらボールプールで疑似体験を行うようにします。
そうすることで、子どもたちは事前の準備やルールについて見通しをもつことにもつながるでしょう。

 

水が苦手な子もボールプールからスタートすれば、徐々に遊びに慣れていくことができるかもしれませんね。



水遊びの手作りおもちゃの製作

 

プール開きが近づく時期に、クラスで水遊び用のおもちゃを作れば、プール遊びがいっそう楽みになるでしょう。
手作りおもちゃを活用したゲームなど、遊びの展開にも役立ちそうですね。

 

水遊びにぴったりな、スポンジやペットボトルを使った簡単な手作りおもちゃを紹介します。

スポンジの金魚(再生時間1:25~)

柔らかい感触を楽しめる、スポンジのおもちゃを作っていきましょう。

 



<用意するもの>

  • ネットスポンジ 1個
  • はさみ
  • 竹串
  • 穴あけパンチ
  • タコ糸1本
  • 輪ゴム 1個
  • 油性ペン

 

<ポイント>

あらかじめ保育士さんがスポンジをカットしておき、子どもたちに油性ペンで顔や模様をかき込んでもらいましょう。

 

水遊びに使うときには、スポンジすくいゲームなどを展開するといっそう楽しめるかもしれません。(詳しい説明はこちら

ペットボトルシャワー

ペットボトルを使って、手作りのシャワーを作っていきましょう。

 



<用意するもの>

  • ペットボトル
  • ビニールテープ
  • 油性ペンなど

 

<ポイント>

穴を開ける工程は保育士さんが行うようにします。

 

子どもたちには、ビニールテープを丸やハートに切り抜いたものをペタペタと貼って楽しんでもらいましょう。

 

1歳児や2歳児など乳児クラスの子どもも楽しめそうな製作ですね。(詳しい説明はこちら



プール遊びがより楽しい時間になるよう、さまざまな材料を使って、子どもといっしょに水遊び用のおもちゃを手作りしてみましょう。



保育士さんの出し物

 

プール開きの際に保育士さんの出し物を用意すると、プールや水遊びの楽しさを子どもたちに伝えやすいかもしれません。

 

ここでは絵本やペープサートなど、子どもが楽しめる導入のアイデアをまとめました。

絵本の読み聞かせ

水遊びにちなんだ仕掛け絵本や紙芝居などを読んでみましょう。

 

水が苦手な子も、絵本や紙芝居などを通して動物などが水遊びを楽しんでいる姿を伝えると、興味をもってくれるかもしれませんよ。

海や川など、水が登場する物語はさまざまなものがあります。
オリジナル劇の脚本を考えたり、水にちなんだ物語を見つけて劇にしたりと、工夫して出し物を考えてみるとよいかもしれません。

 

劇の小道具の用意する中で青いビニールテープをさいて水に見立てるなど、子どもたちがプールや水遊びが楽しみになるような劇を職員同士で協力して作り上げてみてくださいね。

ペープサート

子どもたちに水にちなんだペープサートを作って、プールの楽しさや約束ごとを伝える方法があります。

 

ペープサートは、2枚の紙に登場人物や小道具を描き、持ち手として割りばしや竹串をはさんで貼り合わせて、うちわ形に切り取ったものです。
簡単に作ることができるので、導入に役立ててみるとよいかもしれません。

◯✕クイズ

子どもたちにプールや水遊びの約束ごとを伝えるときは、〇✕クイズなどを出すと分かりやすくなるでしょう。

 

<〇✕クイズの例>

  • 水遊びをするときは、友だちにぶつかってもいいでしょうか?
  • 水遊びをするときは、準備体操は大切ですか?
  • 水遊びをするときに、風邪を引いたり、熱があったりすると遊んでもいいですか?

 

このように年齢に合わせてさまざまなクイズを出題すると、子どもたちがルールや約束ごとについて考えるきっかけになるかもしれません。

 

〇と✕のエリアを作って、自分が正しいと思う答えのエリアに移動するルールを設けると、より盛り上がりそうですね。

保育園でプール開きをするときの注意点

プール開きの準備をした保育園の写真

kckate16/shutterstock.com

 

保育園や幼稚園でプール開きをするときには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。



水温・水量を確認する

 

子どもたちが元気にプール遊びを楽しむためにも水温の確認は大切です。その日の気温に合わせて、子どもたちがプールに入る前に水温を確認しましょう。

 

特に暑い日や涼しい日は、遊んでいる途中に水温が変化することもあるかもしれません。
一定の時間に水温を確認する作業を行い、子どもたちが安心して楽しめるように管理しましょう。

 

プールの水量についても、子どもたちの安全を考慮して調整します。
使用するプールの形態によって水深が異なるため、子どもたちが入ったあとにどのくらいの深さになるのかを確認するとよいかもしれません。

 

水温や水量が一目でわかるような表を作成しておくと、職員同士で共有しやすいでしょう。



子どもの体調を確認する

 

水遊びを安全に行うためにも、プール開きをする前に子ども一人ひとりの体調を確認することが大切です。

 

登園時に保護者の方に体温や様子などを確認するチェックシートに記入してもらうとともに、職員も視診を行うなど工夫していきましょう。

 

また、水いぼやとびひなど、接触感染のおそれがある症状がないかも合わせてチェックするよう心がけましょう。



監視係の職員を配置する

 

プール開きを行う前に、監視係の職員を必ず配置するようにしましょう。
子どもたちの見守りの際に死角ができないように、立ち位置や監視の方法を調整することが大切です。

 

子どもたちが遊んでいるときに怪我などのトラブルが起きることもあるかもしれません。トラブルの対応に人員を割くため、監視係の配置が変わる可能性もあります。

 

さまざまなケースを想定し、子どもたちが安心に遊べるように職員同士で連携していきましょう。



準備体操を必ず行う

 

プールや水遊びは子どもたちにとって楽しい遊びですが、怪我がないように準備体操は必ず行うようにしましょう。

 

準備体操も身体を動かす遊びの一つなので、子どもたちが楽しめるように手や足を動かしながら、身体をほぐしていきましょう。

 

子どもたちが好きな曲やリズムを体操に取り入れたり、保育士さんが楽しそうにストレッチをしたりすれば、子どももよろこんで身体を動かしてくれそうですね。



適宜休憩し、水分補給をする

 

プールや水遊びの途中には、適度な休憩を取るように心がけましょう。
休憩が必要な理由は、以下のようにさまざまあります。

 

  • 熱中症対策
  • 水分不足にならないようにする
  • トイレタイム
  • プールの点検

 

暑い日は気温を確認して休憩をこまめにとるなどして、水分補給をしっかりしましょう。
休憩中はプールの点検などを行い、怪我や事故が起きないように注意するとよいでしょう。



周囲に危険な箇所、物がないか確認する

 

プールや水遊びは裸足で行うため、周囲に危険な個所や物がないかをしっかりと確認する必要があります。
事前に確認して、子どもたちの安全を確保するように心がけましょう。

 

朝に一度確認していても、プールに入る直前にゴミなどが発見される可能性もあります。子どもたちがプールに入る前などに、もう一度確認するとよいかもしれません。

約束をきちんと守って、プール開きを楽しもう

今回は、保育園や幼稚園で行うプール開きの流れやねらい、約束ごと・注意点などを紹介しました。

 

その年で初めての水遊びやプール遊びを行うときに実施するプール開きですが、水の神様への挨拶や、約束ごとの確認、準備体操をすることが大切になります。

 

またプール開きを行う前には、疑似体験や楽しいゲームの出し物などで導入すると水遊びへの期待感が育まれるかもしれません。

 

見守り体制や約束ごとをしっかり確認して、楽しいプール開きを行いましょう。

 

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