保育士が小規模保育園で働くメリットとデメリット。低年齢児中心の保育現場

転職を視野に入れ、小規模保育園に勤務する際のメリットやデメリットについて知りたい保育士さんもいるのではないでしょうか。小規模保育園は少人数制で0歳~2歳までの子どもを預かる保育施設です。今回は、一般的な保育園との違いや特徴など少人数制で運営する小規模保育園への転職に向けて参考になるポイントを紹介します。


乳児

kai keisuke/shutterstock.com

 

小規模保育園とは

小規模保育園とは、家庭的保育に近い環境で園児への細やかな保育を行う認可保育施設です。

園全体で6人から19人以下で対象年齢は0歳児から2歳児に限っており、少人数の乳児保育を行っています。

 

小規模保育園は待機児童の解消を目的として設置され、限られたスペースでの開園を可能とした地域の子育て支援施設です。

 

小規模保育園の種類

 

小規模保育園は、職員の人数や保有資格によって3つの種類があります。

A型

一般的な保育所の分園やミニ保育所に近い形態です。

 

職員数は一般的な保育園の配置基準に1名プラスした人数、職員は保育士資格を保有(保健師、看護師なども対象)していることが必須です。

 

また、保育室は0歳児と1歳児は一人あたり3.3㎡、2歳児は1.98㎡が必要で、給食は自園で調理設備と調理人員を設けるか、連携施設から搬入して提供することができます。

B型

A型とC型の中間に位置する形態です。

 

職員数はA型と同様、保有資格については職員の半数以上が保育士資格(保健師、看護師なども対象)であること、保育士以外の職員には研修を行います。また、保育室と給食はA型と同条件での運営です。

C型

家庭的保育(グループ型保育)に近い形態です。

 

職員数は保育補助も含めて園児3名に対して1人の配置が必要です。職員資格は、市町村が行う研修を修了した保育士や保育士同等以上の知識と経験を有する方になります。

 

保育室は全年齢の園児一人あたり3.3㎡の確保、給食はA型B型と同条件での運営です。

 

小規模保育園の保育料

 

小規模保育園は認可保育施設のため、一般的な保育園と同様に保護者の方の住民税の所得割額、居住している自治体によって保育料が異なります。

 

2019年10月より幼児教育保育の無償化が始まり、0歳児から2歳児までの子どもは住民税が非課税になり保育の利用料が無償となることから、対象の小規模保育園へ併せて確認をするとよいでしょう。

 

出典:子ども・子育て支援新制度/厚生労働省からの抜粋

 

出典:幼児教育・保育の無償化について/内閣府からの抜粋

 

小規模保育園で働く際のメリットとデメリット


赤ちゃんをだっこする

takayuki/shutterstock.com

 

小規模保育園で勤務するメリット・デメリットとして考えられる点を紹介します。

 

メリット

 

少人数制でゆったりと関わることができる

保育園の中には、通っている園児の数が多く一人の子どもに対して多くの時間をとれない、時間をかけて関わることが難しいという施設もあるかもしれません。

 

小規模保育園は、最大定員数の19名に対して複数の職員が配置される環境であるため、一人の園児にかけられる時間も多く細やかな保育を実施することができるでしょう。

 

子どもとじっくり向き合いたいと考える保育士さんにとっては大きなメリットといえそうです。

体力的な負担が少ない・休暇が取りやすい

0歳児~2歳児が対象であることから、園児の行動範囲の狭くなることが考えられます。また人数自体も少ない中で保育を行うことから、園児の様子を見渡しやすく、保育士さんの体力面での負担は軽減されるかもしれません。

 

また、一般的な保育園と比較すると行事やイベントが少ないことも特徴の一つです。

行事がある期間は準備に追われて残業になったり、休みがとりにくかったりと職員さんの負担が大きい場合も考えられます。

 

小規模保育園は行事・イベントが少なく、開催しても大規模な催しにはならないことがほとんどです。そのため準備にもあまり時間がかからず、保育士さんも休暇がとりやすい環境であるといえるでしょう。

乳児保育の経験を積むことができる

0歳児から2歳児までの低年齢児だけを預かる保育施設であるため、乳児に対する専門知識が必要になります。

 

自身のステップアップとして低年齢の子どもの保育スキルを身につけたいと考える保育士さんにとっては、乳児保育の経験を積める場として、魅力的な就業先といえるでしょう。

 

デメリット

 

職員の保育スキルに差がある

小規模保育園には保育資格を有さない職員が働いている場合があり、それぞれの保育知識や経験にばらつきが出ることも多いでしょう。

 

子どもへの保育に大きな影響が出ないよう、職員同士でフォローしあいながら日々の業務にあたる必要があるかもしれません。

欠員が出ると負担が大きい

職員の配置人数基準に余裕を持たずに運営している施設では、一人ひとりの担当保育の比重が重く、欠員が出た場合に他の職員への負担が大きくなることが考えられます。

 

欠員に備えた対策やサポート方法などについて事前の取り決めを行い、万一代わりの職員が必要になった場合に、保育に影響が出ないように準備することも大切です。

専門的な知識が必要なためスキル不足を感じることがある

乳児保育は幼児保育と異なる知識が必要であるため、経験を積みたい方にとっては利点に感じる部分は多いかもしれません。

 

しかし、乳児保育の経験が浅い、自分の保育技術に自信が持てないなどこれまでの経験や実績に不安を感じてしまうと、保育士さんの負担になってしまうことも考えられます。

 

小規模保育園では職員のスキルの差が大きい施設もあるため、知識や経験が浅い場合には日々の学びを大切にしながら、技術を身に着ける前向きな姿勢が重要であるといえるでしょう。

 

小規模保育の保育士求人一覧

 

小規模保育園の特徴を抑えて、今後の保育士業務にメリットを感じられる環境で働こう

今回は、小規模保育園について詳しく紹介しました。

 

小規模保育園は乳児保育の経験を積んだり、一人ひとりの子どもとゆっくり向き合ったりすることができる保育現場です。低年齢の子どもとじっくり関わりながら乳児保育の経験を積むことができるのは、少人数制の保育ならではの利点ではないでしょうか。

 

小規模保育園への転職を考えている場合は、概要や特徴をおさえたうえで、自分にとってのメリット・デメリットを考えながら、希望にあう保育施設を探していきましょう。

 

少人数制の保育求人を紹介

 

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