通信教育で保育士を目指そう!通信制大学と講座の勉強期間・費用などの比較

保育士資格の取得に向けた勉強方法として、通信教育の活用が挙げられます。学習スタイルは主に、通信制大学に入学するか、資格講座を利用する二つの方法のようです。今回は、保育士資格を通信教育で取得する方法について解説します。通信制大学と通信講座を比較した場合の勉強期間や費用をまとめました。


勉強する人の手元

Mangostar/shutterstock.com


保育士資格を通信で目指してみよう!

保育士資格を取得するためには、一般的に指定保育士養成施設を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法の二つがあります。


現在社会人として働いている方や主婦の方などは、毎日決まった時間に通学しなければならない養成施設に通うのは難しいでしょう。


また、保育士試験の合格を目指す場合でも、独学では時間もかかるうえに勉強の仕方がわからないといった不安もあるかもしれません。


そこで、通学や独学での勉強は難しいものの保育士資格を取得したいという方は、通信教育を利用してみるとよいでしょう。


通学するよりも自分のペースで進められたり、教材が用意されているため勉強への心配も最小限に抑えられたりするかもしれません。加えて、比較的低コストで受講可能なので、利用するハードルも低いと言えそうです。


では、通信を利用して保育士資格を取得する方法をくわしく見ていきましょう。

通信で保育士資格の取得を目指す方法

通信を利用して保育士資格の取得を目指す二つの方法を紹介します。



通信制大学へ入学する


まず一つ目の方法が、通信制大学に入学することです。


通信制大学とは、「働きながら勉強したい」「事情があって通学が難しい」という、キャンパスへ定期的に通うのが難しい人々の学習ニーズに応えるべく創設された教育課程になります。


指定保育士養成施設の通信制大学を卒業すると、保育士資格だけでなく、その大学の学士と大学卒業資格を得ることができるのが特徴といえるでしょう。



通信講座を利用する


二つ目の方法は、通信講座を使って勉強することです。


通信講座を利用して試験勉強を重ね、保育士試験に合格すれば保育士資格を取得することができます。


通信講座は、保育士試験に合格するためのノウハウや問題の解き方に重点を置いているため、通信制大学のようにスクーリングや実習はなく、購入した教材を使って自分で勉強するスタイルが基本です。


実技試験対策や現場での保育経験は自身で対応することが必要なようです。

保育士資格の勉強を通信で行うメリット

本を持つ女性

takayuki/shutterstock.com


保育士資格取得に向けた勉強をするために、通信を利用するメリットを紹介します。



費用を抑えられる


通信を使って勉強するメリットには、通学制大学と比べて費用を抑えられることが挙げられるでしょう。


通学制学校では年間約100万円程度の学費がかかるのに対し、通信制大学の学費はだいたい年間30万~50万円程度のようです。


通信講座にかかる費用は基本的に教材費のみのため、大学のように追加費用がかかることも少なく、5万円~6万円程度から申し込める講座もあります。



自分のペースで勉強を進められる


通信を利用するメリットとして、自分のペースで勉強できるということがあります。


通信は、社会人として仕事をしながら、あるいは子育てをしながらなど、自分の生活スタイルにあわせて勉強を進めることができるでしょう。


定期的な通学やスクーリングが難しい環境の人にとって、自分の好きな時間を選んで勉強できるというのは大きな利点となりますね。



ライフステージに関わらず勉強を始めやすい


通信を利用した勉強のメリットとして、ライフステージに関係なく始めやすいということが言えるでしょう。


通学制大学に通うためには入学試験を受ける必要があり、入学するハードルが高いかもしれません。


一方で通信制大学は、基本的に入学試験がなく小論文や面接程度で入学できることが多いため、中学校や高校を卒業していれば誰でも入学できるようです。


また、通信講座も誰でも利用できるうえに、開始時期も自分で選ぶことができます。

そのため、年齢やライフスタイルに関係なく勉強をスタートさせやすいと言えるでしょう。

保育士資格を通信講座・通信制大学で取得する場合の比較

ここでは、保育士資格を取得するために通信講座と通信制大学を利用した場合のさまざまな比較をまとめました。



費用・勉強期間・スクーリング期間


通信講座と通信制大学を利用した場合それぞれの費用、勉強期間、スクーリング期間などを比較したのが以下の図です。


20190131-1.bmp

先ほど紹介したように、かかる費用はどちらも通学制大学に比べると安く抑えることができるようです。


ただし、通信制大学に通う場合、入学金や諸費用が発生するため、通信講座を利用するよりも高くなるので注意しましょう。


また、通信制大学に通って資格を取得する場合、だいたい2年から4年程度の期間が必要になります。


一方で通信講座を利用する場合は、自身の勉強のペースによって最短半年程度で試験に合格することができるようです。



実習・実技対策


通信制大学

通信制の大学では、多くの場合実習や実技科目を履修することが必須となっています。


実習やスクーリングが卒業要件として定められているため、決められた一定期間は大学に通学する必要があります。


最近は、卒業率を上げるためにスクーリングを以前より減らし、eラーニングなどオンライン上でコミュニケーションが取れる学習スタイルを取り入れる学校もあるようです。

通信講座

通信講座を受講する場合、スクーリングや実習はないようです。


しかし、保育士試験に合格するためには、筆記試験と実技試験の両方に受からなければなりません。

そのため、実技対策を自身で行ったり、実技対策用の講座を利用したりする必要があるでしょう。


保育士として働き始めてから実習で得た経験が役立つこともあるかもしれないので、勉強と両立しながらボランティアや保育補助のアルバイトなどをして実務経験を積んでおくとよさそうですね。



難易度


通信制大学の卒業率

通信制大学は基本的に自学自習のスタイルで、学習のモチベーションを維持することが難しいでしょう。


また、スクーリングに足を運べない人もおり、学習時間を確保できずに4年で卒業できないということもあるようです。


しかしながら、卒業率を改善するためにカリキュラムを工夫する大学が増えています。


スクーリングを減らしてeラーニング(パソコンやタブレットなどのデバイスでインターネットを介してどこでも学習できるシステム)などを積極的に導入し、卒業率を50~70%まで上げている通信制大学もあるそうです。

通信講座の合格率

厚生労働省が発表した2019年の保育士試験の合格率は約23%となっています。

保育士資格と同じ医療・福祉分野の国家資格の合格率と比較したのが以下の図です。


通信教育の合格率を比較した図

看護師資格試験の合格率は2020年度で89.20%、薬剤師試験は69.58%の受験者が合格しており、同じ国家資格でも保育士の資格取得の難易度は高いと言えるでしょう。


合格率が低い理由として考えられるのが、9科目すべてが6割以上の正答率でなければ合格ラインにのらないということが挙げられます。


しかし、一度合格した科目は3年間有効となるため、一発合格ができなくても長期的に合格を目指すこともできるでしょう。


また、幼稚園教諭免許を所有している方を対象に、申請によって受験科目が一部免除される特例制度もあります。


そのため、幼稚園教諭免許を持っていれば、より少ない勉強期間で最短合格を目指すこともできるかもしれません。

通信講座を利用して保育士試験合格を目指すためのスケジュール

講座の種類によって異なるものの、通信講座を使った標準学習期間は6カ月から1年間と定められていることが多いようです。

そのため、通信講座を利用して試験合格を目指す場合、1年程度の勉強期間を見積もっておくとよいでしょう。


保育士試験は1年に2回、前期試験と後期試験を受験することができます。

自身が受けたい試験日程から逆算して勉強をスタートさせるとよいでしょう。


一例として、以下のようにスケジュールを考えてみました。


【前期試験(4月)を受験する場合】
前年の4月~6月:学習スタート
~10月頃まで:インプット
~1、2月頃まで:問題集や過去問題を解く
3月(1カ月前):総仕上げ


【後期試験(10月)を受験する場合】
前年の10月~12月:学習をスタート
~4月頃まで:インプット
~7、8月頃まで:問題集や過去問題を解く
9月(1カ月前):総仕上げ


教材を使った学習と並行して、実技の対策なども行うようにしましょう。


最短合格を目指す場合は、半年程度の勉強期間を見積もって、1日の勉強時間を増やしたりすきま時間を活用したりして効率的に学習を進めるとよさそうです。

通信教育を利用して保育士資格取得にチャレンジしてみよう

今回は、通信を使って育士資格を取得する方法やメリットについて紹介しました。


通信を利用する場合、通信制大学に通う方法と通信講座を受講する方法の2通りがあります。

費用を抑えられたり自分のペースで勉強を進められたりと、通信を利用した学習にはさまざまなメリットがあります。


ただし、通信制大学に通う場合定期的にスクーリングに通う必要があったり、通信講座では実技を学べなかったりするため、学習期間をしっかりと設けて資格の取得を目指すとよいかもしれません。


通信制大学と通信講座には他にもいろいろな特徴があるため、勉強期間や費用などの面を比較して、自分に合った方法で保育士資格取得に挑戦してみてくださいね。



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